- 黒ナンバー取得の仕方がわからない
- そもそもどこで取得するの?
- 当日の流れは?
- お金はかかるの?必要な日数は?
軽貨物ドライバーで開業するには『黒ナンバーの取得』が必要です。黒ナンバーがないと軽貨物事業は行えません。
私は2022年に会社員を退職して、2023年から軽貨物ドライバーの個人事業主になり、直近に黒ナンバーの取得をしました。
この記事では黒ナンバーの取得の仕方を、詳しく解説しています。
最後まで読んでもらえれば、書類の提出場所や書き方、黒ナンバー取得に必要な金額・日数が分かります。
実際に黒ナンバーを取得する際に、困ることなくスムーズに取得できるよう、事前に準備していきましょう。
黒ナンバーは事前準備さえしておけば、簡単に取得できます。
黒ナンバーの取得の仕方
黒ナンバー取得をする際に、確認しておくことは以下の2つです。
- 黒ナンバーを取得する場所
- 黒ナンバー取得の条件
場所と条件を確認しておかないと、実際に黒ナンバーを取得しようとした時に、無駄な時間がかかってしまいます。
事前に確認してスムーズに黒ナンバーを取得してください。
軽自動車の黒ナンバーは軽自動車検査協会
軽自動車の黒ナンバーを取得するには、軽自動車検査協会で手続きをします。
普通車であれば運輸局で黒ナンバーを取得できます。軽自動車検査協会は、全国に事務所・支所があるので近いところで手続きをしてください。
普通車なら運輸局、軽自動車なら軽自動車検査協会で黒ナンバーを取得します。
黒ナンバー取得の条件
黒ナンバーを取得するには、以下の条件を満たしている必要があります。
- 軽貨物車を所有している。
- 営業所・駐車場を設定している。
- 任意保険に加入している、または保障適用日が判明している。
自分で事業車を用意する場合は、自分名義の軽貨物車を所有している必要があります。
リースであればリース会社で、黒ナンバー登録をしているため、特に気にする必要はありません。
営業所・駐車場は自宅でOKです。
どこかで借りる場合は、賃貸先の住所や連絡先を設定します。
黒ナンバーは配送業で自動車に乗るため、万が一事故を起こしてしまった場合に備えて、任意保険に加入する必要があります。
ただこの時点で加入していなくても、保険の補償適用日が分かっていれば大丈夫です。
黒ナンバーの任意保険は、一般の自動車保険ではダメです。必ず事業用の任意保険に加入してください。
事業用任意保険の詳しい解説はこちら ↓
【事業用任意保険】7社の料金比較とおススメ1選を現役軽貨物ドライバーが解説!
事業用の任意保険に加入しないといけないのね。
黒ナンバー取得に必要なもの4つ
黒ナンバー取得のために、軽自動車検査協会で必要なものは下記の4点です。
軽自動車検査協会で必要なもの4つ
- 車検証の原本
- 黄色ナンバープレート
- 2,000円~3,000円の現金
- 運輸局で受け取った「事業用自動車等連絡書」
詳しく解説していきます。
車検証の原本
車検証の原本は軽自動車検査協会で使用します。
運輸局に開業を届け出る時や事業用任意保険など、様々な場面で車検証は使用するので、2枚~3枚はコピーを取っておく方が安心です。
軽自動車検査協会に提出する前に、確認することが2つあります。
- 車検証右上の用途欄が『貨物』になっているか。
- 用途欄の右隣の自家用・事業用欄が『事業用』になっているか。
用途欄は『貨物』、自家用・事業用欄が『事業用』になっているか、確認してください。
運輸局に開業の届け出をした時に変更されているはずですが、軽自動車検査協会に持って行くときに間違った車検証を持っていって、二度手間にならないよう念のためにもう一度確認した方が良いです。
車検証は『用途欄が貨物』
『事業者欄が事業用』になっているか確認ね!
黄色ナンバープレート
事業車にする軽自動車のナンバープレートも、前と後合わせて2枚分を軽自動車検査協会で返却します。
この時点では黒ナンバーは取得していないので、軽自動車を所有していれば黄色のナンバープレートのはずです。
実は軽自動車のナンバープレートは、プレート上部の左右にネジで止まっているだけなので、プラスドライバーがあれば簡単に取り外しできます。
外したプレートを受付に持っていき、黒ナンバーを取得します。黒ナンバーを取得したら、今度は取り付ける必要がありますが、取り付けも簡単でネジを締めて終了です。
ネジを回すだけだから、意外と簡単に取り外しができたわ!
ここで注意点ですが「1番」のプラスドライバーでは、ネジの頭が合いません。
必ず「2番か3番」のドライバーを使用してください。
番号の判断は、ホームセンターの売り場に行けば、値札に番号が記載されているはずです。
もし分からなければ、店員さんに聞けば教えてくれます。
女性で力に自信がない人でも、市販の「簡易電動ドライバー」なら簡単に外せます。
ホームセンターで1,500円程で販売しているので、手回しドライバーよりも断然おススメです。
2,000円~3,000円の現金
現金は2,000円~3,000円は必要になります。
実は黒ナンバーは黄色ナンバーと交換するわけではなく、黒ナンバーを購入して黄色ナンバーは返却しています。
購入するので現金が必要です。
電子マネーやクレジットは不可なので、必ず現金を持っていってください。
運輸局で受け取った「事業用自動車等連絡書」
運輸局で押印してもらった『事業用自動車等連絡書』も必要です。
ここで注意点が1つあります。事業用自動車等連絡書の有効期限は1ヶ月です。
つまり運輸局で開業の届け出をしてから、1ヶ月以内に軽自動車検査協会で黒ナンバーを取得する必要があります。
チェックポイント
・事業用自動車等連絡書の有効期限は1ヶ月
・運輸局で開業の届け出をしてから、1ヶ月以内に軽自動車検査協会で黒ナンバーを取得する必要がある。
運輸局での届け出から、1ヶ月以内に黒ナンバーを取得する必要があります。
軽自動車検査協会での流れ
軽自動車検査協会で、黒ナンバーを取得する時の流れを解説していきます。
軽自動車検査協会での黒ナンバー取得の流れ
・軽自動車税申告書を記入
・車検証の原本、運輸局で受け取った「事業用自動車等連絡書」を提出
・黄色ナンバープレートを返却
・現金で黒ナンバープレートを購入
まずは受付で『軽自動車税申告書・新しい車検証の内容記入』を求められるので、案内される項目を記入していきます。
記入内容は、氏名や生年月日・車検証に記載してある内容なので、特に難しくはありません。
新しい車検証の内容記入で注意点が1つ。
区分欄にある『自家用』の項目を、必ず『営業用』に変更してください。
自家用のままだと黒ナンバーではなく、今までと同じ黄色ナンバープレートが発行されてします。
次に車検証の原本と事業用自動車等連絡票を提出します。本人確認のため運転免許証の開示を求められるので、運転免許証は忘れないようにしましょう。
最後に現金で黒ナンバープレートを購入したら終了です。黒ナンバーは事前に準備しておけば、簡単に取得できます。
黒ナンバーも黄色ナンバーと同じく、上部左右にネジで止めるだけなので、設置自体は非常に簡単です。
準備しておいたから簡単に取得できた!
黒ナンバーは1日で取得できる
黒ナンバーは軽自動車検査協会で、取得の手続きをしてから1日で入手できます。混み具合にもよりますが、最短で1時間ほどで終わることもあります。
黒ナンバーを取得できれば、あとは任意保険の契約・税務署で開業届を提出すれば、軽貨物ドライバーとして働けます。
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【事業用任意保険】7社の料金比較とおススメ1選を現役軽貨物ドライバーが解説!
税務署に提出する開業届についてはこちら
<税務署に提出する開業届と青色申告申請書の書き方を徹底解説!>
黒ナンバー取得のまとめ
- 軽自動車の黒ナンバーは軽自動車検査協会
- 事業車・駐車場・事業用任意保険があること
上記の2点は、事前に確認しておいてください。
軽自動車検査協会で必要なもの4つ
- 車検証の原本
- 黄色ナンバープレート
- 2,000円~3,000円の現金
- 運輸局で受け取った「事業用自動車等連絡書」
上記の必要なもの4つを持って、軽自動車検査協会で手続きすれば、黒ナンバーを取得できます。